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2008年 04月 10日
昔、タイカレーを食べるまではココナツはお菓子にだけ使うものと思っていた私だが、カレーに入れると認識してからも、ココナツ・クラッシュとココナツ・ミルクとココナツ・ウォーターの相関関係がよく分からずにいた。旅先でおいしそうにココナツ・ウォーターを飲んでいる別の観光客を見て、うらやましくなり、初めて飲んでみたときは、その全くココナツ風味のない味にがっかりし、それ以来ココナツ・ウォーターに興味を失っていた。 ここではっきりさせておくと、ココナツは外側の毛むくじゃらの部分と殻、内側の白い果肉(硬いけど)と空洞によりなっており、この空洞部分に溜まっているのがココナツ・ウォーターとのこと。このウォーターはココナツの熟れ具合によって量や甘さが違うので収穫するときに確かめるそう。 それで、ココナツクラッシュはこの果肉の部分を削ったもの。ココナツミルクは削ったのを水に混ぜて抽出した液なのであった。ココナツミルクを搾った後のクラッシュはコーヒーを入れた後の豆と同じでただのカスとなる。 このカスの利用法などココナツにまつわる話は尽きないのだけれど、それは後に回すとして、今回の訪問で私はココナツウォーターに夢中になってしまったのであった。 スリランカに滞在してしばらくすると、一滴で蟻を20匹くらい集めることが出来るキリテー(ミルクティ)の甘さに辟易してくるので、冷たくてさっぱりしたもの+体にいいものが飲みたくなった私は割っては捨てられているココナツウォーターに目をつけた。コップに入れて冷蔵庫で冷やしてから飲んでみたら、「何故にいままでこんなすばらしい水をムザムザ捨てていたのか!」というほどおいしかったので、その後、「ココナツウォーターは捨てるべからず、このミナコが全部飲みます!」とガブ飲み宣言をした。・・・が、みんなすぐ忘れて、ついつい、いつもの習慣で流しにジャ~っと捨ててしまうので、私は自らココナツ割り係りに志願し、ココナツを割る際は私に御用命を!と現場を押さえる作戦に出た。 初めてのココナツ割りは意外なことばかり。まず、力任せにやるのではなく、引力を利用してナタを振り下ろし、空洞の部分に亀裂を入れ、空気を送ることでパカリ!と開けるのだということが分かった。つまり、特に自分の力は必要としないのだけど、いざやってみると、なかなかナタをココナツの真ん中に振り下ろすことができなくて、20回くらいやってやっと思いっきり当てることが出来るようになった。 やった~!と余韻にひたっているとウォーターが流れ出てしまうので、手早くこじあけて、コップに注ぐ。見たところただの水みたいに透明なので、そこら辺に放置すると事情を知らないアイヤやおばさんに水と間違えて捨てられてしまうor飲まれてしまうのであった。 その後、私が嬉々としてココナツを割っているので、「ココナツウォーターはミナコに!」のスローガンが定着し、たくさん飲みすぎた末、一瞬、飽きはしたが、やっぱり今も懐かしく飲みたくなるあの味・・・。 淡白でほんのり甘くも、微妙に塩っぽいのは、さっぱり天然のポカリスウェットといった感じか。こうしている今もスリランカでは東京ドーム何杯分のココナツウォーターが水に流されているのだろうと思うと、もったいないことだ・・・。
by kanamarine
| 2008-04-10 14:28
| 2007年 訪スリランカ
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