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2008年 01月 28日
ただいまダーリンはスリランカの自動車免許を日本の免許に切替申請中。 めちゃくちゃ簡単と言われて余裕をこいていた学科の試験は1回落ち(誰にも秘密にしておいてと言われたが)、2回目でやっと実技にこぎつけたけど、昨日早速1回落ちたそう。免許センターの実技に1回で受かる人は日本人でもほとんどいないという評判なので、もちろんそれは想定内。といっても千葉のセンターでは縦列駐車や車庫入れがあるわけではなく、難しいのは細いS字とクランクの二箇所らしい。今回夫はコースの最後のS字で前輪を乗り上げてしまい、その時点で「は~い終了。はい戻って戻って~」となったそう。まぁ、クランクは無事通過したし、次回はゆっくり落ち着けば出来ると思うと言っている夫。 しかし、センターで会った同類の外国人の話を聞いて、ちょっぴり気が遠のいた私なのであった。一緒になった人みんなに「何回目?」とインタビューして回った夫。9回目、11回目という答えがザラで、中には「今回で35回目」という中国人の女の子もいたそう。その人は今回も右折した際、反対車線に進入してしまい、36回目の試験料、2400円を払って次回の予約を入れていたらしい・・・。 まぁそんな人は稀なのだろうが、少なくとも免許センター側に「もういい加減かわいそうだから合格にしてやるか」的なお情けは一切ないということが分かった。 そもそもここまで来るのも結構時間がかかった。 まず、最初は必ず本人がセンターに出向いて、所持している免許を見せなければならない。 次にそれをスリランカ大使館に持って行って、本物であるというお墨付きの書類をもらう。(通常1500円ですぐもらえるのだが、夫は免許取得時に向こうの免許センターにミスがあったらしく、確認のため1ヶ月くらいかかった) 更にJAFに頼んで(3600円くらいだったかな)免許の日本語訳をつけなければならない。 それらの書類をそろえて、やっと学科が受けられるのだが、これらの手続きをするのには全部わざわざセンターに足を運ばなければならない。 で、受験前に実技の練習をしたいので、時間単位で受けられる自動車教習所を探したけれど、公安委員会公認の教習所では、そういうコースはやらない、とのこと。非公認の弱小教習所を探すのだが、なかなか値段や場所が折り合わず、やっと見つけたのが100分9000円、というところ。2回だけ受けて、今回の不合格。次の試験の前にもう1,2回行ったほうがいいかな・・・と話しているところである。 合格するまでにあといくらかかるんだろう・・・。 #
by kanamarine
| 2008-01-28 13:49
| 在日外国人の生活
2008年 01月 27日
アーチアンマは夫の母方のおばあちゃん。どうしてアーチ(おばあちゃん)+アンマ(お母さん)という名がついているかと言うと、夫は子どもの頃、自分の家よりおばあちゃんちのほうが好きでほとんどおばあちゃんちで育ったからとのこと。スーパー・マザコンの夫なのだが、実はウルトラ・グランマザコンでもあるのであった。 アーチといえば、一見すると、家族一の熱心な仏教徒(朝5時からラジオを大音量にして、バナ(お坊さんの説法)を聞いている)で、前歯が一本しかない。というイメージしか持たれないのだが、話を聞けば大変な苦労人なのである。スリランカの昔の主婦が子供を6人育てながら働きに出ていたというだけで相当大変だったろうと思うのだが、少しでも家計を助けようと、仕事に行く前にお惣菜を作って軽食屋に卸していたそうだ。朝3時に起きて夜は12時に眠るという毎日だったそう・・・。まさにスリランカの「おしん」である。 お店に出すほどだから、本当に料理上手だったそうで、夫がときどき、「バナナの花のカレーってあるんだよ。おばあちゃんしか作れないけど」「おばあちゃんの○○が食べたいなぁ・・・」などと言っているのだが、今は大分体が弱っていて、日がな一日椅子に座って外を眺めているかバナを聞いているかである。 だけどいざという宴席などではうすいカラーの入った眼鏡でビシッと決めて、ズシッと腰を下ろして、どんどん増え続けている家族にかしづかれている姿は女帝のようでもあるのであった。「子を産んで立派に育て上げ、家族を増やすのが女性の本望じゃ!」というスリランカ的構図を目の当たりにする場面なのであった・・・。 #
by kanamarine
| 2008-01-27 14:07
| 夫の家族
2008年 01月 21日
前日にParadise road やBare foot などで友達や家族に素敵なものをいろいろ買ってホクホクしていた私。今日は自分たち用に細々した雑貨や食品を買いにスーパーへ。家から5分程度のところにあるFood Cityにスリーウィラーで乗り付けた。 店内は荷物持ち込み禁止なので入口で荷物を預ける。私は娘をスリングに入れていたし、肩からかけるバッグがないと不便だから勘弁してと頼んだけど、ダメだそうで、貴重品以外は番号札と引き換えに門衛さんに渡す。それで手にパスポート入れと財布を持つことになったのだが、途中で夫が娘を抱っこしてくれるらしく、スリングから娘を出したのも束の間、なにやら欲しい物がそのスーパーで見つからなかったので、隣の店に行って来ると言って、また娘を私にパス。一度自由の空気を吸ってしまった娘は、もうスリングなぞには入らぬ!と暴れたので、そのまま抱っこするしかなく、両手がふさがってしまったので、財布類は夫に渡した。もちろん「失くさないでね、気をつけてね」と口うるさいオババのように言いながら。 かなりしばらくしてから夫が目当てのもの(おばさんに頼まれた石鹸らしい)を無事買って戻ってきて、それも一度入口の門衛さんに預けて、Food Cityでの買い物を済ませた。 その後、私と娘が一緒だと吹っかけられるからと入口で私たちを待たせ、一人でスリーウィラーを探しに行って値段交渉してから戻って来た夫。たくさんの荷物を持ちながら、慌てていたのは分かるが、「パスポートとか、あるよね?」とダブルチェックした私に「あるあるよ」と言ったのに・・・。言ったのに! コロンボで外出する時はしょっちゅう警察に身分証提示を求められるのでパスポートは必携なのだけど、クレジットカードは持ち歩かないようにしていた。でも前の日は買い物気分が高まっていて、いざというときにお金が足りなかったら困る。けど、数日で帰国なので、もうルピーに両替はしたくない、と思った私は現ナマのドルとクレジットカードを1枚、財布に入れておいたのだ。 その財布をそのまま今日も持ってきてしまっていたので、ショックは倍増。それよりなにより私と娘のパスポートよ~!日本人のパスポートは高く売れるんだから~!どこに置いてきたのよ~!もう絶対出てこないよ~!もう日本に帰れない~!と逆上しながら、「Food Cityの入口で聞いたじゃん!あるって言ったじゃん!」とまくしたて、それに対する夫の言い訳も聞かずに鬼のような形相で「Go!Go!はやく戻って探して来て!」と追い返し、ベッドの上に走っていってダイブし、びよ~んと伸びていた私。 そこへお母さんとおばあちゃんとおばさん(石鹸を頼んだ人)が恐る恐る近寄って来て、心配そうに私の話を聞いてくれたのだが、思いを吐露し、深い溜息とともに再びベッドに倒れこんだ私を見て、アーチ(おばあちゃん)が一言、「ミナコ ユベライ・・・」(直訳:ミナコは終わった・・・)。 そんな終わってる私を見て、アイヤ(お兄ちゃん)は、「いや、ミナコではなく、マンジュ(夫)がユベライ・・・(もちろんミナコによって)」と言ったとか言わなかったとか・・・。 結局、数分後に夫から電話がかかって来て、石鹸を買ったお店で、親切な人がお店の人に預けてくれて、中身は全部無事で戻ってきたとのこと。いや~。スリランカはまだまだ正直者がたくさんいるいい国なのだった。 そして、もはや「おしん」などではまるでなく、日本の鬼嫁ミナコに息子が逝かされなくて済んで、みんなホッと一安心したとかしないとか・・・。 #
by kanamarine
| 2008-01-21 14:21
| 2007年 訪スリランカ
2008年 01月 14日
カメラのバッテリーが古くて、しょっちゅうチャージしなければならないのだが、ポータブルのチャージャーを持っていったので、プラグのピンの部分が折りたたみ式になっており、拡張コンセントに差し込もうとしても、なかなかスッといかない。何度か繰り返していたその時・・・。暑い日で、汗ばんでいた私の手がピンを抑えながらコンセントに触れてしまったらしく、ビリビリビリッ!と体中に電気が走った。感電したのって生まれて初めてで、しばらく「アワワ・・・アワ・・・」と放心状態だった私なのだが、夫が原因究明のためいろいろ問い詰めてきた言い方がキツかったので、ウワ~ン!と泣きながら大喧嘩してしまったのだった。 今思えばむこうの家族の前なのにとっても恥ずかしい。「この日本人の娘は『おしん』と全然違って我慢度が少ない・・・むしろおカヨ様じゃん」と思われただろうなぁ・・・。 だけど、今でもあの電撃を思い出すたびに左手の中指がビリビリと震える私なのだった・・・。 そんなわけで、「臨死・オブ・ザ・ツアー」はこの感電に決まりかと思われたが、ダーリン側からも一件、ノミネートがあったので、それはまた次回お話する。 #
by kanamarine
| 2008-01-14 14:20
| 2007年 訪スリランカ
2007年 12月 31日
例えば「面(つら)・オブ・ザ・ツアー」は旅先で出会った中で一番強烈だった顔の持ち主。宿の亭主であったり、列車で乗り合わせた向かいのオッサンだったりすることが多い。その他、おいしかった/口が曲がるほどまずかった食べ物や、最高/最悪だったホテルなど旅行中の一番を総括するのである。 さて、今回の「不味・オブ・ザ・ツアー」は・・・。 たいていの旅行で、「すみません!食べられません!」というまずすぎる食べ物(なのに現地人は横でおいしそうに食べている)に出会うものだが、スリランカでは辛くて食べられないものはあっても、まずくて食べられないものには今のところ出会っていない。訪スリ3度目だけど、毎回ほとんど夫の実家にいて、冒険しないからなのか、私が苦手とする羊肉や臓物系がないからという話もあるが。 そんな中で、今回私が謹んで辞退したのは娘のバースデーケーキだった。 娘の誕生日に親戚や夫の友人家族をまねいて、パーティーをしたのだが、そのケーキは前日の夜、ターッタ(夫のお父さん)が買ってきた。60cm×40cmくらいのミッキーマウスの形をしたバターケーキで、冷蔵庫に入れようとしたけど入りそうで入らないという巨大なもの。みんながいろいろ角度を変えて試行錯誤して大騒ぎしていたのがキッチンから聞こえたが、私はそのとき、娘を寝かしつけようと寝室にいた。そこへ夫が「ケーキきれいだよ~」と笑いながら入って来たのを見て、ひゃ~!びっくり。ベロが真っ青よ~~! 私が「ダーリン、ケーキ食べたでしょう!」と言ったら、「冷蔵庫に入れようとしたときに手に付いたから、ちょっと味見したのよ。なんで分かったの?!」とエスパーでも見るかのように私を見るので、「鏡を見てごらんよ」とのぞかせた。「ヒャ~!デ、デビルみたいよ~!」 まぁこういうのってアメリカとか中国なんかでもいまだに売ってるからそんなに驚かないけど、これほど青い舌を見るのは生まれて初めてだった。 それはともかく、翌日のパーティのゲストは仕事が終わってから来る人もいるので、夜7時からということだったのだが、それまでケーキをどう保存するかが問題になった。 バターケーキなので、室温でも悪くなりはしないとのことだが、問題はあっという間に群がってくる蟻だった。隣家に大きな冷蔵庫がないか数軒聞いて回ったり電話したりしたけど、なかったみたい。 そこで水を張ったサラダボール4つに背の高いタンブラー4つをそれぞれ入れたものを四隅に据えた上にケーキの箱を載せた(イラスト参照)。これで泳げない蟻はケーキまで辿り着けないという寸法らしい。 飲み終わったミルクティのカップを少し放置するとあっという間に蟻だらけになる土地なので、蟻との戦いには慣れており、こういう方策は常識のようでササッ出てくる。昔の人が知恵を絞って発明し、語り継がれてきたやり方なのだろう・・・。 そんなわけで、今回のモスト・インプレッシブ・食べ物・オブ・ザ・ツアーはこのケーキに決定するとしよう。 #
by kanamarine
| 2007-12-31 14:19
| 2007年 訪スリランカ
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